肩こり

肩こりとは、主に僧帽筋（そうぼうきん）という筋肉が硬くなることで、肩全体あるいは肩の一部に不快感や痛みを感じる症状を言います。

僧帽筋は、頭部からはじまり首や肩・背中までの範囲にある筋肉で非常に範囲が広く、表層にある筋肉です。

僧帽筋の中（深層部）には、肩甲挙筋（けんこうきょきん）や菱形筋群（りょうけいきんぐん）などが存在し、表層の僧帽筋と深層の筋肉が協働しながら腕を挙げたり、首を動かしたり、上半身の姿勢維持を行ったりしています。

この僧帽筋を、長い時間使い過ぎたり、同じ姿勢を保つなどして逆に使わない時間が長いと、筋肉が硬直し筋肉内の血管に栄養や酸素が行き届かなくなり「肩こり」の原因を作ります。

また、症状を放置して肩こりがひどくなってくると、頸部（首全体）や背中、頭(頭痛)などの痛みを伴うことが多いので注意が必要です。

＊以下の画像の青で囲んでいる筋肉が『僧帽筋』となります。語源は僧侶の帽子をひっくり返し返したような形のため、と言われています。

肩こりの原因

1. 姿勢の悪さ

長時間のデスクワークやスマートフォンの過度な使用により、猫背や前傾姿勢の時間が長くなりその期間も長くなると、首や肩の筋肉に負担がかかります。特に姿勢が原因で「ストレートネック」になると肩こりの根本的な原因となり、肩こりも悪化することがあります。

『ストレートネック』とは、直訳すると『真っ直ぐな首』。正常な首の骨いわゆる頚椎は、自然な弯曲が形成されています。その自然な弯曲がある事で頭の重さの負担を軽減したり、あらゆる負担を軽減していますが、姿勢が悪い期間が長い事や先天的なことなどから、首の骨の自然なカーブが失われ、真っ直ぐに見える事から『ストレートネック』といわれています。

＊写真は、頚椎が自然な弯曲(Cの様な弯曲)をしている、正常な状態です。ストレートネックは、このCの様な弯曲、カーブが弱くなる、無くなるように見える状態を良います。外見からは判断する事が難しく、レントゲン写真などではっきりとわかることが多いです。ストレートネックは、一般的に女性で首が細く長い方、首周りの筋力が弱い方に多く発生すると言われています。

2. 血行不良

長時間同じ姿勢でいたり運動不足の状態が長く続くと、筋肉が硬くなり血流が悪くなります。血行不良によって酸素や栄養が筋肉に行き届かず、疲労物質が溜まりやすくなり肩こりの症状が出やすくなります。

3. 過度なストレス

精神的なストレスは自律神経を乱し、筋肉の過度な緊張や血圧の不調などを引き起こします。過度なストレスは肩こりの原因になる事が多いです。

4. 目の疲れ

長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用は目の筋肉を酷使し、首や肩の筋肉にも負担をかけます。ブルーライトの影響も肩こりの原因となる事があります。

5. 運動不足

運動不足になると、肩や首の筋肉が衰え、疲れやすくなります。また、筋力が低下すると正しい姿勢を維持しにくくなり、肩こりが起こりやすくなります。ストレートネックにもなりやすくなりますので定期的な運動は肩こり対策にもとても効果的です。

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肩こりのご自宅でできる対処法

1. ストレッチ

肩や首の筋肉の柔軟性を高めるためにストレッチはとても効果的です。

• 首のストレッチ

1. 頭を右側にゆっくり倒し、左側の首筋を伸ばす（15秒）

2. 左側も同様に行う

3. 前後にもゆっくり倒し、首の前側・後ろ側を伸ばす（各15秒）

• 肩甲骨ストレッチ

1. 両手を肩の高さまで上げ、肘を回すようにゆっくり肩を回す

2. 10回程度、前回し・後ろ回しを行う

• 猫背改善ストレッチ

1. 両手を後ろで組み、肩甲骨を寄せる

2. 胸を開きながら10秒キープ

3. 3回繰り返す

・ストレートネック改善ストレッチ

2.温める

肩こりは血行不良が原因のことが多いため、温めることで血流を促進できます。

• 蒸しタオルを首や肩に当てる

• 入浴（湯船に浸かる）：38〜40度のお湯に首までしっかりと10〜15分浸かる

• ホットパックやカイロを使う

3. 正しい姿勢を意識する

デスクワーク中は、以下のポイントを意識しましょう。

• 椅子の高さを調整：膝が90度に曲がる高さ

• モニターの高さを目線に合わせる

• 肩の力を抜いて座る

• 1時間ごとに軽くストレッチや立ち上がる

4. 適度な運動

運動は肩こりの予防・改善に効果的です。

• ウォーキングやジョギングで全身の血行を促進

• ヨガやピラティスで姿勢を改善

• 軽い筋トレ（肩甲骨周りの筋肉を鍛える）

5. 目の疲れを取る

• 画面を1時間見たら10分休憩

• ブルーライトカットメガネを使用

• ホットアイマスクで目を温める

6. ストレス管理

過度なストレスを管理するために、リラックスする時間を作りましょう。

• 深呼吸や瞑想

• 趣味の時間を持つ

• アロマや音楽でリラックス

肩こりは日常生活の中での姿勢や生活習慣によって引き起こされることが多いです。ストレッチや運動、温めること、正しい姿勢を意識することで、症状を改善できます。普段から意識して上記をおこなえるとご自宅でも症状改善は期待できます。

鈴木接骨院グループの肩こり施術

肩こりの原因「深層筋」にアプローチする独自のインナーマッスル光療法®

僧帽筋の中、深層部にあるインナーマッスル(深層筋)である菱形筋や肩甲挙筋にも施術を行うことで僧帽筋と菱形筋、肩甲挙筋と表面だけではなく、深い部分の筋肉まで柔軟性あるものにする施術を行います。

広背筋まで症状が出ている場合は、広背筋にもインナーマッスル光療法®️を行い場合があります。

インナーマッスル光療法®️とは

・表面の筋肉だけではなく、深層の筋肉にも安全にかつ効果的に施術を行い、今まで改善されなかった筋肉の緊張を改善する事で症状を緩和する療法です。

・安全安心で副作用などはありません。

・具体的な施術の流れ。

①表面の筋肉を施術者の手で触診しながら、緊張を緩和する手技療法(マッサージのようなもの)を行い、柔軟性を高めながら、深層の筋肉の硬さを触診します。

②深部の筋肉の硬さがある部分、痛みがある部分に近赤外線という光を当てます。近赤外線は身体に安全な光線療法で、スーパーライザーという施術機器を用います。近赤外線は、波長が深い部分まで届くようになっているため、手では届かない深部の筋肉に作用し、緊張している状態を温熱しその他の効果もあり柔軟性を向上させることが期待できます。

施術前に徒手検査といい、お身体の動きの検査を行いますが、施術前と後で、お身体の動きの改善にみなさん驚かれる事が多いです。

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肩こりの症状によっては『筋膜リリース』を行う場合もあります。みなさまのお話をよく伺い、みなさまの症状とお身体に合わせて、ご説明しながら効果的な施術を行っていきます。

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鈴木接骨院グループは今年で33年目を迎え、延べ施術数70万人となります。肩こりでお困りの際は一度鈴木接骨院グループにご相談ください。

肩こり以外の症状でも、お身体の事はなんでも鈴木接骨院グループにご相談ください。

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本記事の文責

鈴木接骨院グループ　代表
鈴木盛登

仙台市内に整骨院など治療院計9店舗を運営。2000年から現在まで延べ70万人の施術実績をもつ。今年で30年の臨床経験あり。
整骨院などの治療院を経営する傍ら、Bリーグ『仙台89ERS』、WEリーグ『マイナビ仙台レディース』、サッカーJ2リーグ『ベガルタ仙台アカデミー」の公認スポーツトレーナの経験もあり、現在は社会人サッカーチームのトレーナー業務を担当。
また、仙台市内の小・中学校で効果的なトレーニングやストレッチ方法を学べる教室を定期的に開催、アスリートのための栄養に関する講演やNPO法人宮城こどもホスピスプロジェクト副代表理事としての活動なども行っている。

所有資格

柔道整復師（国家資格）
MBA（経営学修士）

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