首こり

『首こり』とは、首の筋肉が緊張し、硬くなった状態を指します。
『肩こり』と似た症状ですが、首の筋肉が中心となってこるため、首の動きが悪くなったり、頭痛やめまいを引き起こしたりすることもあります。
特に現代では、スマートフォンやパソコンの長時間使用が原因で首こりに悩む方が増えています。

首こりの原因
1. 長時間の同じ姿勢
デスクワークやスマートフォンの使用などで、長時間同じ姿勢を続けると、首の筋肉が緊張して血行が悪くなります。特に「ストレートネック」と呼ばれる状態では、首にかかる負担が増し、首こりが悪化しやすくなります。
2. 姿勢の悪さ
猫背や前かがみの姿勢が続くと、首の筋肉に過剰な負担がかかります。正しい姿勢を意識しないと、慢性的な首こりにつながる可能性があります。
3. 眼精疲労
目の疲れも首こりの原因となります。パソコンやスマートフォンを長時間使用すると、目の周りの筋肉が疲労し、それが首や肩の筋肉の緊張につながります。
4. ストレスや緊張
精神的なストレスや緊張は、交感神経を優位にし、筋肉を過度に緊張させます。特に首周りの筋肉はストレスの影響を受けやすく、慢性的な首こりの原因になります。
5. 枕が合っていない
睡眠時に使用する枕の高さや硬さが合わないと、首の筋肉に余計な負担がかかります。特に高すぎる枕や低すぎる枕は、首の筋肉を不自然に緊張させ、朝起きたときに首こりを感じる原因となります。
首こりの症状
• 首のこわばりや痛み
• 首を動かすと違和感がある
• 肩や背中まで広がる痛み
• 頭痛やめまい
• 集中力の低下や疲労感
これらの症状が長く続く場合、単なる首こりではなく、頚椎症や神経圧迫の可能性もあるため、注意が必要です。
ご自宅で出来る『首こり』対処法
首こりを解消するためには、日常生活の中で適切な対策を取り入れることが大切です。
1. 正しい姿勢を意識する
長時間のデスクワークやスマートフォン使用時には、背筋を伸ばし、首が前に出ないよう意識しましょう。また、こまめに休憩をとり、首の負担を軽減することが重要です。
2. 首のストレッチや体操を行う
首の筋肉を柔らかくするストレッチを習慣にすることで、血行を改善し、こりを軽減できます。以下のストレッチが効果的です。
• 首の前後ストレッチ
① 背筋を伸ばして座る
② ゆっくりと顎を引き、首の後ろを伸ばす
③ ゆっくりと上を向き、首の前側を伸ばす
④ これを数回繰り返す
• 首の左右ストレッチ
① 頭をゆっくりと右に倒し、左側の首を伸ばす
② 反対側も同じように行う
③ 無理のない範囲で5〜10秒キープする
3. 温めて血行を良くする
首の血行を改善するために、蒸しタオルやホットパックを使って温めるのも効果的です。お風呂でしっかり温まることも、首こり解消に役立ちます。
最近ではネックケア用品もネットで購入もできますのでこのようなものを活用しても良いと思います。

4. 適切な枕を選ぶ
首の負担を軽減するためには、自分に合った枕を使うことが大切です。理想的な枕の高さは、横になったときに首の自然なカーブを保てる程度のものが良いとされています。
5. 眼精疲労を防ぐ
長時間のパソコン作業やスマホ使用を控え、適度に目を休めるようにしましょう。また、ブルーライトカットメガネを使うのも効果的です。
6. 適度な運動をする
軽い運動をすることで血行が促進され、首のこりが解消されやすくなります。特にウォーキングやヨガなどの全身運動は、筋肉の緊張を和らげるのに役立ちます。
首こりは、長時間の同じ姿勢や姿勢の悪さ、眼精疲労、ストレスなどが原因で起こります。慢性的な首こりは頭痛やめまいを引き起こすこともあるため、早めの対策が重要です。
日常生活の中で姿勢を意識し、適度なストレッチや温熱療法、適切な枕の選択などを取り入れることで、首こりを改善し、快適な生活を送ることができます。
鈴木接骨院グループでの『首こり』施術
本記事の文責
鈴木接骨院グループ 代表
鈴木 盛登
仙台市内に整骨院など治療院 計9店舗を運営。2000年から現在まで延べ70万人の施術実績をもつ。今年で30年の臨床経験あり。
整骨院などの治療院を経営する傍ら、Bリーグ『仙台89ERS』、WEリーグ『マイナビ仙台レディース』、サッカーJ2リーグ『ベガルタ仙台アカデミー」の公認スポーツトレーナの経験もあり、現在は社会人サッカーチームのトレーナー業務を担当。
また、仙台市内の小・中学校で効果的なトレーニングやストレッチ方法を学べる教室を定期的に開催、アスリートのための栄養に関する講演やNPO法人宮城こどもホスピスプロジェクト副代表理事としての活動なども行っている。
所有資格
- 柔道整復師(国家資格)
- MBA(経営学修士)
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