足の骨折(下駄履き骨折)

足の骨折でも比較的多い骨折が、第5中足骨骨折(下駄履き骨折)です。中足骨骨折のことを指します。写真の赤い部分、足の最も外側(小指側)の中足骨(最も細長い骨)部分を第5中足骨と言います。
下駄履き骨折は、下駄を履いて生活をしていた頃、下駄で高さがある分足首を内反(足首を内側にひねる)しやすい状況で多く発生していたこともありそのような呼び名になりました。現在ですとハイヒールなど高さがある履き物を履いた状態で、階段や少しの段差に気づかず段差を踏み外し足首を内反させてしまい骨折となることが多いです。
日常生活の中で多く発生し、スポーツの中でも激しく足首を内反することで発症する比較的一般的な骨折の一つとなります。
中足骨骨折の原因

中足骨骨折の症状

ご自宅でできる中足骨骨折の鑑別方法
まず鑑別をしないとなりません。鑑別とは『ねんざ』なのか?『骨折』なのか?とおおよその判断のことです。鑑別する際のポイントは以下になります。
①腫れと皮下出血、歩けるかどうか?
怪我をしてから、30分ほどで腫れが通常の足の1.5倍ほどに腫れ、皮下出血もはっきり赤く、皮下で出血しているのが確認できる場合は骨折を疑います。もちろんこのような場合、患部を地面について歩けない状態になっています。
怪我をしてから、1時間くらいになるが、腫れは少しあるくらいで、皮下出血も少し、患部を地面についてもなんとか歩けるのであれば『ねんざ』の可能性が高いです。
②気分が悪くなっているか?
怪我をしてから、気分が良くない…気分が悪くなって、気持ち悪い場合は骨折の疑いがあります。ねんざの場合、患部である足は痛いが、気分が悪いという事はないです。個人差はありますが。
お家でできる中足骨骨折の対処法
1.ねんざや骨折の対処法の原則はRICEです。
RICEとはRest(安静), Ice(冷却), Compression(圧迫), Elevation(挙上)の頭文字を取ったものです。以下にそれぞれの詳細を説明します。
1. Rest(安静)
• 怪我をした部位を動かさないようにして休ませること。
• 怪我の悪化を防ぎ、治癒を促進する目的があります。
2. Ice(冷却)
• 怪我した部位を冷やすことで腫れや痛みを軽減する。
• 血管を収縮させることで炎症や内出血を抑える。氷嚢や冷却パックをタオルで包み、怪我した部位に20分程度当てる。
3. Compression(圧迫)
• 弾性包帯やサポーターで怪我した部位を軽く圧迫し腫れや内出血を抑える。
4. Elevation(挙上)
• 怪我した部位を心臓より高い位置に挙げること。 血液や体液の流れを改善し、腫れを抑える。
• 怪我した足や腕を枕やクッションの上に乗せる。可能な限り高い位置を保つ。
2.RICEを意識し可能な範囲で行ってください。
鑑別法を行い、ねんざであれば、RICEを2日間ほど行ってください。どんどん腫れと痛みが軽減してきてくるはずです。
もし、骨折かな?という場合は、包帯やサポーターで軽く固定できれば行い、接骨院整骨院にご来院をお勧めします。夜間でどこも診療していない…という場合は、RICE処置をできる範囲で行い翌日早々に受診ください。
鈴木接骨院グループでの中足骨骨折の施術
まず、しっかりお話しを伺いながら、患部を確認しながら、慎重に骨折かねんざかを判断します。1時間でも早いご来院ですと早い判断と確実な判断が可能となります。時間とともに腫れが強まります、腫れが強くなると骨折なのかねんざなのか?の判断がしにくくなります。
1.骨折と判断した場合
連携をとっている整形外科様へご紹介書を書かせていただきそちらに行ってもらい、精密検査になります。もちろん応急処置は行います。骨折と脱臼に関しては、日本国内では医師と柔道整復師のみが応急処置や施術をすることが認められています。
2.ねんざと判断した場合
骨折と疑うほどのねんざなので『重度のねんざ』と判断します。
①患部に微弱電流療法を行います。微弱電流療法は患部の筋肉、靭帯の炎症を抑え、皮下出血も抑えていく効果があります。怪我から1時間でも1分でも早く患部に流すことで早期回復が期待できます。1日早く行うかどうかで、1週間単位で治りが変わって来るほど早期の施術がとても大切になります。
②微弱電流療法が終わったら、アイシングシートを患部に貼り、包帯固定をします。アイシングシートとは冷却シップです。冷えピタのようなのをイメージください、重度のねんざでは皮下出血もありますので、シップが剥がれやすいのが良いです、またシップに水分がたくさん含んでいて、乾いてくるとすぐ剥がれるようなまさに冷えピタみたいなのが良いです、皮下出血があるため、シップを剥がす時に粘着が強いとシップを剥がす際に皮膚まで外側に引っ張られてしまい、皮下出血がまた起きてしまうためです。重度のねんざの場合は、剥がれやすく水分をしっかり含んだシップを貼り、それが剥がれないようにという理由と圧迫固定の意味で包帯を巻きます。
③腫れが引いてきたら、足首の関節の動きを改善するために、運動療法を行ったり、ハイボルテージ療法をおこない足首の機能回復をします。
運動療法とは、施術期間中に動かさないでいた関節を動くように、施術家が動かしたり、関節の動きをよくするための運動を指導したりすることを指します。
ハイボルテージ療法は、高電圧パルス波という特殊な波形の電気を患部に流すことで、痛みが早期に除去できる療法となります。電気の感じは痛くないのでご安心ください。最新の治療機器で副作用もなく、安全に早期回復ができます。
→ハイボルテージ療法についてはこちらをご覧ください。
→微弱電流療法についてはこちらをご覧ください。
足首を捻った…いつもの捻挫とはなんか違うぞ…痛みも、腫れも という場合参考にしてください。
本記事の文責
鈴木接骨院グループ 代表
鈴木 盛登
仙台市内に整骨院など治療院 計9店舗を運営。2000年から現在まで延べ70万人の施術実績をもつ。今年で30年の臨床経験あり。
整骨院などの治療院を経営する傍ら、Bリーグ『仙台89ERS』、WEリーグ『マイナビ仙台レディース』、サッカーJ2リーグ『ベガルタ仙台アカデミー」の公認スポーツトレーナの経験もあり、現在は社会人サッカーチームのトレーナー業務を担当する。
また、仙台市内の小・中学校で効果的なトレーニングやストレッチ方法を学べる教室を定期的に開催、アスリートのための栄養に関する講演活動なども行っている。
所有資格
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- MBA(経営学修士)
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